二週間の授業を終えた。
3年生の社会科、「京都の農業」を5時間授業しました。
二週間なので6時間だけど、そのうち1時間はテストを行うことになっていたので、授業を行ったのは、5時間です。
本校のカリキュラムをを見ると、副読本数ページを十数時間かけて授業することになっています。ですから、授業単元を終えることはできません。それなら、子どもたちが楽しかったなあと思ってくれる授業をのんびりやってみようと思いました。
最初の時間は、京都市の地図に野菜の名前がいろいろ書かれています。発見したものを発表させていき、板書していきます。
「鹿ケ谷かぼちゃ、堀川ごぼう、万願寺とうがらし、九条ねぎ・・・」
いろんな京都の地名がついた野菜が発表されました。
「食べたことある?」と聞いてみると、多くの子どもが、
「ごぼうは食べたことがあるけど、堀川ごぼうなのかどうか分からない」と言い出しました。
「じゃあ、お母さんに聞いてみる?」
なんて言いながら、授業を進めました。授業に保護者も巻き込んでいく仕掛けです。
自分で本やネットで調べるのもいいけれど、3年生の子どもたちには人に聞いてみるという経験をさせたいなって思っていました。
当然、次の時間には、何人かの子どもたちがお母さんに聞いてきてくれました。ある子は、家にあった野菜の写真を撮ってもってきてくれました。
すぐに動き出した子どもたちを「すごいねえ」とみんなの前で褒めました。
授業は、「京のブランド産品」へと進み、副読本で紹介されている「金時にんじん」の学習へと進みました。
自然に子どもたちの中から、「?」が出されるようになってきました。
「にんじんはスーパーでよく見るけど、金時にんじんって見たことない。本当にスーパーで売ってるのかあ」
「金時にんじんの金時って、どんな意味だろう?九条ねぎの九条って地名でしょ。金時って、地名じゃない気がする」
「金時の金って、お金の意味で、とっても値段が高いって意味じゃないかな」
「あっ、金時。時は金なりって言葉がある。関係してるのかな」
「金時って、ほかにも宇治金時、鳴門金時ってあるよ。どういう意味なのかなあ」
あっという間に最後の5時間目の授業。
金たろうの歌を流しました。「まさかりかついで きんたろう くまにまたがり おうまのけいこ ハイシドウドウ ハイドウドウ ハイシドウドウ ハイドウドウ」
ほとんどの子が、この歌は知りませんでした。でも絵本に「金たろう」があるのは知っていました。
「金時の意味は、金たろうが関係しているんだよ。金たろうは実在の人物で、坂田金時って人をもとに書かれた絵本なんです。今から1000年以上も前の人なんです。すごく強くて、赤ら顔だったことから、赤いものを金時っていうようになったそうです。面白いですね。」と、宇治金時や鳴門金時の話もしながら説明しました。

「今日は、最後の授業なので、みんなにプレゼントを持ってきたよ。金時にんじんの種です。みんなの分があるといいんだけど・・・。」
袋の裏側には、何粒入っているか、生産地、などが書かれています。その部分を消してホワイトボードに大きく映し出しました。
「本には、金時にんじんの種はうすくて小さいって書かれていましたね。では、ここには何粒くらい入っているでしょう?また、この種はどこでつくられたでしょうか?ちなみに、この種は220円で買いました。」
「220円なら、そんなにたくさん入ってないよ。だって10粒植えて10本できたら、1本22円でつくれたってことでしょ。だから、きっと少ないよ。」
「金時にんじんは、京野菜だから、当然、種の生産地は京都でしょ。」
正解は、入っている種の数は、約900粒。生産地は、南アフリカ!
「えーっ、何でー!」
「これで、授業を終わります。また、ぜひ、考え、調べてみてくださいね」
今回も、時間的にはきつかったですが、それでもやっぱり授業は楽しいです。