1月6日 なるほど、こういう運命だったのかと思う一日

朝一番、親子茶道教室へ妻を送る。

その後、スーパーで昼食の買い出しを済ませ、愛犬オーと散歩。

洗濯を済ませて、少しボーっとしているともうお昼。

買い出した食材で今日は、パパッと焼きそばをつくる。

 

午後は、恒例の五福巡りに行こうかと家を出る。

五福巡りというのは、京都の5つの神社に行って所定の用紙に印をいただいて回るというもの。もう何年も行っていってる恒例の行事になっている。

で、行ってみると「五福巡り完売しました!」との表示。

「えっ!」・・・この五福巡りはたしか1月15日くらいまでが開催時期となっているはず。もう、無い?そんなこと今までなかったやん。

妻に確認してもらったが、もう既に完売し、用紙がないとのこと。

仕方ないので、とりあえず初詣を済ませ、帰宅することに・・・。

 

しかし、車を走らせながら、ちょっと待て、ここまで来たのなら京都に行って、購入の機会を失っていた茶室の毛氈を購入しに行った方がいいんじゃないのということになり、急遽、京都市内までドライブ。

いつも車を駐車するパーキングが満車で、ちょっと違うパーキングへ。

車を降りると、パーキングの前に小さな八百屋がある。その野菜の金額が半端ないほど安いのだ。通常の半額程度の値段がついている。

驚きながらも、とりあえず、いつも行くお茶の道具を売っている店へ。

予定通り、毛氈と、今年の干支が入った抹茶茶碗一つを購入。

で、パーキングに戻る途中、妻が「疲れたから珈琲でも飲んで帰ろう」というので、道沿いにあったカフェというか喫茶に入ることに。しかし、この店は中が全く見えず、入ったこともない店・・・。

ドアを開けると、着物を着たお爺さんが「いらっしゃい」と声をかけてくれる。見ると、店の中は絵やいろんな置物が所狭しと置かれている。

妻は珈琲は飲まないので、「あのう、紅茶もやってますか?」と聞いてみると、

「何、ごちゃごちゃ言ってるの。さあさあ、こっちへ座って。」とおっしゃる。

座って、「じゃあ、珈琲と紅茶を下さい」と注文すると、

「珈琲はブラックでいいの?」

「いえ、砂糖とミルクもつけて下さい」

出てきたのが、これ。

あれま、お砂糖とミルクも入れてあるのね。

飲んでみると、ミルクコーヒーのような・・・。それにしても、このコーラのコップ懐かしいなあ。

で、この着物姿のお爺ちゃんがマスターだったわけだが、とにかくよく喋る。

政治の話から、日本の話。そして、着物の話へ。

で、妻が「今朝は私も着物を着ていたんですよ」と言うと、

「そうか、それなら、ちょっと待って。扇子をあげるわ。」と引き出しをごそごそ。

で、扇子をいただき、また話していると、

「そうや、着物を着るんなら帯も持って帰り。ここにあるから好きなのを選んで!」

と言い出し、結局、帯を3本いただいた。

それからしばらく絵画の話をして、「そろそろ帰りますわ。また寄りますね。」と言ってお勘定を聞くと、珈琲も紅茶も350円。合わせて700円という安さ。支払いを済ませ、上着を着て、妻が帽子をかぶっているのを見ると、

「あれ、あんた、帽子をかぶってるやん。そんなら帽子もあげるわ。この中から選び」

とバサッと帽子が出てきて、今かぶっている帽子の色違いのようなものがあり、いただいくことに。

すると、私の方を見て「あんたは帽子をかぶらんの?」と聞かれたので「はい、帽子はかぶりませんねえ」と答えると、「何やいな、持って帰りいな」と勧められる。「いや、私は帽子はいいですから・・・」と丁重にお断りをした。

「そうか、そんなら、あんたも着物を着るんか」と言い出され「いや、私は着物は着ないです」と答えると「もう、そんなら着物の上に羽織るコートを持って帰り。こういうのはジーンズと合わせてもいいはずや。あんたなら、こっちの柄がいいな。よし、これを持って帰り!」

と、山のようにプレゼントをいただき、店を出ることになった。

 

びっくりしながら、八百屋に行くと、16:00からは更に20%オフという激安価格の更に激安で野菜を購入することができた。

なるほど、こういう運命だったのかと思う一日でした。

・・・この喫茶はまた手土産を持って行きたいなと思います。