4月23日 落語に学ぶ聞かせる話し方

今日は、「第一回明日の教室ハイブリッド型セミナー」の開催日。

ということで、朝、8:30過ぎには家を出る。

セミナーは午後だが、会場設営やZoomの設定が気になるので、こんな時間から家を出ることにした。

今日は、落語家の笑福亭喬介さんに登壇いただく。

落語家の方から学ぶ機会をつくろうと思い立ったものの、落語家の方に知り合いがいるわけでもないし、もっと言うなら落語のことをよく知らないわけで・・・。ただ今まで数多くのゲストを迎えるにあたっていつも考えてきたことは「誰でもいいわけではない、この方に!という方を探すことが大事」ということだ。

 

絶対に出会えるはずだという理由もない自信だけはありました。そして、出会ったのが、笑福亭喬介さんでした。その方を「明日の教室」の再出発の1回目にお招きできるのは、ちょっと身の引き締まる思いだったのです。

 

9:50くらいに会場の「新学社」に到着。映像担当の平井さんと合流。

社員の方に案内いただいて、5階の会議室へ。

何と、すでに会場設営を済ませていただいていた。今回、一番悩んでいたのが、高座をどうするかという問題。そう、落語家の方って、赤い毛氈をしいたちょっと高くなった舞台で座布団に座って話されるじゃないですか。それって、どうする?って問題。

いつも茶道具を購入する店で調べてみると、毛氈と座布団を買うとなると、5万円くらいはかかりそうな感じ・・・。うーん、ここで失礼があってはならないし、最悪買うしかないなと思いながら、いろんなところに声をかけてみるも、うまくいかない。最後に、新学社の方にもお聞きすると「あっ、何とかなるかもしれません」とのお返事。

「えっ!何とかなりますか!」。何と新学社には、立派な和室があり、お茶を楽しむことができる空間となっているとのこと。

こんな時、私はいつも思う。ああ、運命だったんだなって。

で、会場には既に立派な高座ができあがっていました。

 

あとは、ネットを繋ぎ、新しい機材を使ってZoomに映し出せるかという問題。無事、昼前にはすべてのセッティングを終えました。

 

13:20。予定通りの時間にスタート。

笑福亭喬介さんの落語をたっぷり70分。

教育に関する小ネタを入れながら、二席。圧巻でした。

休憩を挟んで、後半は笑福亭喬介さんと池田修先生と私での鼎談。

改めて、落語の世界から学ぶことの多さに気づきました。

お客(児童生徒)を前にして話すという行為は同じだと思います。落語の世界では、他の芸事と同じく「守・破・離」ということが徹底されているように思います。

勤務校の図工の先生が言われていた言葉に「型破りな作品をつくらせたい。でも、型があっての型破りなのです。型がなければ、それはたんなる滅茶苦茶な作品です」と。

もう一度、いろんなことを整理して考えてみようと思いました。

 

16:00前に無事終了。

ほんとに新学社の方にお世話になった一日でした。セミナーにも10名弱の社員の方が参加して下さいました。

また、名古屋で「教育と笑いの会」を開催されている玉置崇先生もZoomで参加いただけました。いろんな方との縁を大切にしながら、「明日の教室」を再出発させていきます。